【11月14日は世界糖尿病デー】いま知らなきゃ損な「糖尿病」最新データを公開!

世界中がブルーにライトアップされる「11月14日」。11月14日の1週間前後の期間でエッフェル塔や万里の長城などの世界各国の名所がブルーに彩られます。
また日本でも東京タワーや通天閣、東寺をはじめ、全国各地でブルーライトアップが行われています。
「世界糖尿病デー」とは、1991年に国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機構(WHO)によって開始されたもので、2006年には国連の公式日に認定されました。
特に20~79歳の成人糖尿病有病率は8.8%。成人の11人にひとりが糖尿病有病者であると推定されています。
いまこのように、糖尿病の脅威が世界的に拡大していることをうけて、世界規模で行われているのが「世界糖尿病デー」。世界中から160か国以上の230以上の糖尿病協会などが関わり、10億人以上が参加をしています。
そんな世界中で脅威的に増え続けている「糖尿病」。そもそも糖尿病ってどんな病気なの?よく聞くけれど詳しいことは分からない!という方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな耳慣れた「糖尿病」はどのようにしてなっていくのか、そして我慢せずに糖尿病予防をする工夫についてみていきましょう。
そもそも「糖尿病」ってよく聞くけれど、どんな病気なの?
まず糖尿病とは、糖代謝をおこなう膵臓(すいぞう)の機能が弱まり、上手く機能しなくなることで引き起こされる病気です。糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。
Ⅰ型糖尿病(依存型糖尿病)とは
主に自己免疫によっておこる病気で、自分の体のリンパ球があやまって膵臓のランゲルハンス島(特にβ細胞)を攻撃してしまい、すい臓から出る糖質を調整してくれるホルモン「インスリン」がまったく作れなくなり、糖質が十分に代謝できなくなってしまう病気です。
Ⅱ型糖尿病(非依存型糖尿病)とは
糖尿病患者の90%以上を占めます。インスリンは一応は膵すい臓でつくられるものの、量的に不足するか、あるいは分泌量は普通でも食べ過ぎなどによりインスリンが足りなくなってしまう場合に起きる病気です。肥満や運動不足、食べすぎやストレスといった生活習慣の乱れが原因でなってしまう病気です。
つまり糖尿病とは、なんらかの原因ですい臓の機能が弱まり、糖代謝を促してくれる”インスリン”というホルモンが上手く働かなくなることにより起こる病気なんです。
糖尿病を示す「血糖値」ってよく聞くけど結局なんのこと?
糖尿病に深く関わっているのが「血糖値」。
そもそも血糖値ってなんのことだと思いますか?
糖尿病は、糖を各臓器へ運んでくれるこの「インスリン」がうまく出てこなかったり、不足することから起こる病気です。インスリンが糖を運んでくれないと、糖が血液中に滞在し、ずっと「血糖値が高い」状態に。そしてさまざまな病気を引き起こす原因になってしまうんです。
血液の中が糖だらけで血管がボロボロになっちゃうなんてイヤですよね・・!!
先ほどインスリンは脳や筋肉、肝臓に糖を運んでくれるとお話しましたが、それぞれの臓器に蓄えられる糖の量は決まっています。
残りはなんと、ダイエットの天敵・・
「中性脂肪」になってしまうんです!!
でもなんだかんだで糖質って体に必要な栄養素なんじゃないの?
もちろん糖は人間にとって必要な栄養素です。
しかし体には「糖新生」という、「たんぱく質」や「脂質」から糖を作る機能があるんです。
つまり糖が多少不足しても、その他の栄養素が「糖」に変化して補ってくれるのです。
最近ではコンビニなどへ行って店内を見渡しても、おにぎりやパン、お菓子、清涼飲料水など、糖質でできたものばかり!
おそらく糖質制限を意識しても、糖質が不足しすぎることはまずないのではないでしょうか。
糖質に囲まれた私たちの日常生活の中に、ほんの少し糖質制限を加えることで、未来の体がほんのちょっとだけ健やかで美しくなってくれるかもしれません。
糖尿病を予防するためにいまできること
日本人の糖尿病人口はどれくらい?
2019年現在、予備軍を含むと糖尿病患者は世界中に4億6300万人存在します。一般的に死に至るという認識は薄い病気ですが、世界では6秒に1人、年間で500万人以上もの人が糖尿病の引き起こす合併症などで亡くなっています。
特に現在3000万人もの糖尿病患者がいるというアメリカでは、近年糖尿病治療に必要なインスリン不足が顕著になり、価格が高騰し「買えない・・。」という人も増えてきています。
では、日本の現在の糖尿病人口はどれくらいなのでしょうか?
2016年に実施された糖尿病実態調査によると、日本には「糖尿病が強く疑われる人」が約1000万人存在します。
さらに「糖尿病の可能性を否定できない人」も約1000万人おり、日本の総人口の15%を超える、約2000万人の糖尿病患者および予備軍がいると推定されます。
Ⅰ型糖尿病は先天性のものですが、生活習慣病などからなるⅡ型糖尿病は予防が可能です。
ここからはどうしたら糖尿病の予防ができるかを見ていきましょう。
「ストレスに負けない!」我慢せず糖尿病を予防するには?
糖尿病を予防したいと思っても、なかなかそうはいかないのが難しいところ。
時間があれば自炊をしたりしながら低糖質の食事を続けられるかもしれないけれど、忙しいストレス社会のなかでいま「体にいい食事を選ぶ」ことはとても大変なことかもしれません。
仕事で疲れ果てて「もう今日はなにも作りたくないな・・」と立ち寄ったスーパーやコンビニにあるのは糖質でできたものばかり。
嫌なことや疲れることがあったけどもう動けない・・というときに唯一ストレスを解消してくれるのがお菓子やスイーツだったり。
甘いお菓子やパン、おいしい麺やたっぷりのごはんを我慢しなくちゃいけないと分かっていても、こんなに忙しくて時間に追われまくっているストレス社会の中で、そこまで我慢したらもうたまんない!!という方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな我慢したくないあなたに、糖尿病予防のためにできるちょっとしたコツをお伝えしていきます。
低糖質スイーツを選んでみる
最近「低糖質スイーツ」というものを見たことはありませんか?「低」ってつくと、何かが入っていない分おいしさが足りていない!というふうに感じられるかもしれませんが、いまの低糖質スイーツはどんどん進化をしていて全くそんなことはありません。お砂糖いっぱいのケーキよりおおいしくて満足感のあるケーキがどんどん発売されています。
筆者がおすすめなのは、鹿児島県にある「パティスリー・ル・ヴェール」の低糖質スイーツ。お砂糖不使用なのに甘くてとてつもなく深みのある味わいがたまりませんよ。糖尿病患者の方でも食べることができる、血糖値の上がらない低糖質スイーツです。
詳しくはこちらの記事も参考にどうぞ♪
バイキング料理を上手く活用しよう
低糖質の食事をしたいときに使えるのが、実はバイキング料理のお店。
外食をしようと思っても、なかなかご飯やパンが出てこないというお店は少ないし、いまでは少しずつロカボメニューを提供しているお店もありますが、やはり外食で糖質制限をしようとしてもまだまだ難しいのが現状です。
そんなときに行きたいのがバイキング!ここではご飯やパン、スイーツなどはとりあえず食べずに、サラダ・お肉・お魚を中心に食べていきます。
バイキング料理は、最近サラダひとつでも手の込んだものが多く種類も豊富なので、満足感も抜群です◎♪もちろん食べすぎは要注意!(笑)
しゃぶしゃぶやサラダバーのついたステーキ店なども良いですね!
とりあえずジュースを飲む回数を減らしてみる
ペットボトルなどの清涼飲料水には糖質がたくさん含まれています。なかには1本のなかに糖質が60g以上含まれているものも!(これはケーキ1個分やごはん一杯分以上にあたります。)毎日ジュースを飲んでます!という方は、1本30gの糖質が入ったジュースを水やお茶に置き換えるだけで、月に900gの糖質をおさえることができます。それでもやっぱり飲みたいというときは、ちょっと小さめのペットボトルやミニ缶を選んだり、コップにうつして少量ずつ飲むといいかもしれません♪
その他にも内科医の先生がまとめている、より本格的な糖尿病についての最新情報が書いてあるサイトをご紹介します。ぜひこちらもあわせて参考にされてみてくださいね!
まとめ
11月14日は世界中がブルーにライトアップされる「世界糖尿病デー」です。世界中で脅威的に広がり続ける糖尿病を予防するために、いま何ができるかをひとりひとりが考えていくことで、2型糖尿病は確実におさえることができます。「これは食べたいけれど、その分これは我慢しよう・・」など、すべてを我慢するのではなく、優先順位をつけて「選ぶ」食事をしていくなど、ほんの少しの工夫や積み重ねが未来の体をきっとより健やかにしてくれるはずです。明日は1食だけほんの少し糖質をおさえる工夫をしてみませんか?